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2020.03.10 Tuesday

施設に入れるという決断

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    先日は、ある患者さんへの最終訪問でした。お亡くなりになったとか、けんか別れしたわけではなく、特別養護老人ホーム(特養)に入所することになったのです。特養には配置医と呼ばれる担当医師がいますから、そちらには訪問できず後を託すことになります。

     

     

    これまで息子さんのお嫁さんが一手に介護されてきました。家族の勧めもあって、念のため特養の申し込みをしたら、このタイミングで順番がまわってきたのです。

     

     

    お嫁さんは「正直、まだ自身の余力はあるので、まだまだ家でみたいという気もある」と悩まれていました。しかし、特養はまだまだ人気があり、今回を見送ると、次はいつ順番が回ってくるか分かりません。

     

     

    ふだんから「家がいい」と言い、デイサービスやショートステイに行くことも嫌がる患者さんに対して、「ここで入所させると罪悪感が残る」とも言われました。

     

     

    長年介護してきたから「もういいか」とすんなり施設へ入れる家族もあれば、今回のように長年介護してきたから「最期まで完遂したい」と悩む家族もおられます。

     

     

    状態が悪化していったん病院へ入院し、その流れで施設へ入所となれば、まだ受け入れやすいです。入院でいったん気持ちをリセットできますし、退院後は生活様式が大きく変化するめ「もう無理」と諦めもつきやすい。

     

     

    ただ今回のように、安定して家で生活している状態で、施設に入れるときの決断はここまで重苦しくなることもあるのだと、思い知らされました。

     

     

    お嫁さんの生活もあるので、やはり自分の人生を一番大切にすべく、施設にお世話になる方向でよいのではないか、と自分もお話しました。結局、頻回に会いに行くのでと、お嫁さんも決断をされたのでした。

     

     

    施設に入れる家族は少し冷たいのではないか、と考える人もいますが、そんなことは全くなく、多かれ少なかれ苦悩を経て決断しているのだと、よく分かる例でした。

     

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