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2018.11.06 Tuesday

前立腺癌のホルモン療法と「ゴナックス」

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    在宅医療で、癌の患者さんを受け持つことはよくあることですが、手術で癌を取り切れなければほとんどの癌は遅かれ早かれ進行し、死期に近づいていくことになります。ただ、少ないながらほとんど進行しない癌もあります。

     

     

    代表的なものが、膀胱の下にある前立腺という臓器に発生する「前立腺癌」です。

     

     

    前立腺癌が他と違うところは、体内の男性ホルモンに刺激されて増殖するため、この男性ホルモンの分泌を減少させると、悪化が止まる場合があるということです。

     

     

    他の癌と違って、このような「ホルモン療法」という治療法があるため、手術や強い抗がん剤を行わなくても、進行を抑えることも可能なのです。在宅の患者さんでも、ホルモン療法で何年も病状が進行せず、元気にしている人がチラホラみられます。

     

     

    そういうこともあって、前立腺癌の5年生存率は95%を超えるとも言われ、膵臓癌の約10%, 肺癌の約40%, 胃癌の約70%と比べると、圧倒的に高い数値となっています。

     

     

    ホルモン療法には、飲み薬もあるのですが、効果的なものが注射療法です。それは在宅医療でも行うことが可能で、基本は病院で受けていた同じ薬液を取り寄せて、自宅で注射を行います。

     

     

    ただホルモン療法の注射には、いくつかの種類があるのが面倒なところです。患者さん毎に使い分けが必要で間違えるわけにはいきませんし、これらの注射は1本数万円するので、もし注射の前に入院されたりすると、使われることなく大きな損失になる可能性があります。

     

     

    ということで、当院では今回、ホルモン療法の注射を1種類にまとめることにしました。ホルモン療法に使われる有名な注射として、「リュープリン」「ゾラデックス」「ゴナックス」があります。微妙に作用のしくみが異なるのですが、調べると「ゴナックス」が最も新しく出たもので、副作用も少なく効果が高いということでした。

     

     

    ということで、ホルモン療法の注射として「ゴナックス」に統一することにしました。

     

     

     

     

    デメリットは、他は3か月に1回の注射で済むのですが、「ゴナックス」は1か月に1回、お臍の周りに注射する必要があります。ということで、他よりも、患者さんに頻回に痛い思いをさせてしまうことになります。ただ、もうしばらくすると「ゴナックス」も3か月に1回で良いタイプが販売されると言われており、期待されています。

     

     

    他と少し性格が異なる前立腺癌、ホルモン療法でしっかり対処していきたいと思います。

     

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