2020.03.16 Monday

宿泊サービス利用中の訪問診療

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    この4月、医科の診療報酬改定が行われます。厚生労働省の資料をみていますが、在宅医療の分野は、過去に比べると変更は少ないように見えます。

     

     

    その中、歓迎すべき変更点が「宿泊サービス利用中の訪問診療の要件見直し」です。

     

     

     

     

    自宅で生活している患者さんが、家族の都合などで、ショートステイや、(看護)小規模多機能の施設へ預けられることがあります。

     

     

    月に2日だけ利用する人もいれば、1か月連続で宿泊するという人もいたり、期日はさまざま。ただ後者のように、長期間施設に滞在されると、自宅へ訪問診療に行く日がなくなってしまいます。

     

     

    この救済として、ショートステイや(看護)小規模多機能の施設へ訪問し、診療を行うことが可能となっています。ただしこれには、「利用開始30日前までに、自宅で訪問診療を受けていること」という条件があります。

     

     

    多くの場合、この条件に引っかかることはないのですが、ありえるのが”退院直後”の場合です。1か月以上の入院を経て退院する際、「いきなり自宅に帰ると不安なので、専門スタッフのいる(看護)小規模多機能へしばらく預かってもらいたい」と本人・家族が希望する場合があります。数日様子をみて問題なければ家に帰る、つまり施設をクッションとして使う方法です。これはとても理にかなった使い方であると思います。

     

     

    しかしこの場合、利用30日前に自宅で診療していないため、施設に診療へ行けません。よって姑息ですが、退院後、施設へ向かう前に自宅に少し寄ってもらい、自宅で診察を行うという、非効率な方法をとっていました。

     

     

    その点、今回の改定で条件が撤廃され、“退院直後であれば”事前に自宅で診察を受けていたか否かに関わらず、施設で診療可能となりました。結果、患者さんと医療者にとって、余計な行動をする必要がなくなり、とても便利になりそうです。

     

     

    一方で、同じパターンでショートステイに入る場合が想定されますが、こちらは改定がなさそうで、30日ルールが継続すると思われます。

     

     

    施設の種類によってルールが違うのはややこしいですが、それでも、少しずつ前進しており嬉しく思います。

    2020.03.04 Wednesday

    外来の感染対策

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      本日は、病院での外来診療の日。それにしても、毎週行くたびにコロナウイルスに対する感染対策が、厳しくなっているように感じます。

       

       

      まず、4日以上の発熱・風邪症状・息苦しさ・倦怠感のある方は、病院の玄関から中へ入ってはいけません。玄関から、電話でスタッフを呼ぶ方式です。

       

       

       

       

      症状が4日未満であれば、そのまま内科外来で受付できますが、発熱者は待合の中でも隔離ゾーンに入る必要があります。そしで出番が来ると、一直線に診察室へ通されるという具合です。

       

       

       

       

       

      また、医師がコロナウイルスを強く疑う場合は、PCR検査を行うことが可能です。その場合は、院内の別室で鼻腔ぬぐい液を採取し、津市の保健センターに送って検査をしてもらうという流れになります。

       

       

      ちなみに三重県内でこれまで60回強のPCR検査が行われたそうですが、陽性となったのは公表されている1例のみとのこと。

       

       

      PCR検査を行える環境ができているのですが、もうご存知の通り、コロナウイルスのPCR検査の精度は高くありません。感染している人が本当に「陽性」と判定されるのは60%程度。つまり10人の感染者のうち、4人は「陰性」と判定されてしまうのです。よって、この60人の中に、本当は感染していた人がいるかもしれません。

       

       

      一方、感染していない人が「陽性」と判定されることはまずないそうですが、これもゼロではありません。ということで、対象をしぼらずむやみに検査を行っても混乱が起きるだけかもしれません。

       

       

      早く収束してほしいですね。封じ込めできるという考えもあれば、何か月たっても収束はせず、毎年起こるインフルエンザのように共存することを受け止めなければいけない・・という論調も見られますね。さて、どうなっていくのでしょうか・・。

      2019.12.19 Thursday

      高齢者見守りネットワーク「みまーも」

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        先日、「いなべ暮らしの保健室」の水谷さんが、「みまーも名古屋」の発足式に参加してきたと、資料を見せてくれました。

         

         

         

         

        「みまーも」とは、平成20年に東京都大田区で生まれた、高齢者見守りネットワークのことです。地域のすべての人たちによる「見守り支え合いのネットワーク」と、医療・福祉・介護専門職による「支援のネットワーク」の連携により、高齢者が安心して暮らし続けられるまちづくりをめざすというもの。

         

         

         

         

        どの地域でも、高齢者が生活に関して相談できる場所はあるとは思いますが、自分から相談に行けない人たちもいるはず。大田区では、そんな人たちもケアできるよう、すべての人ですべての人を支える、つまり「面」で支えるという仕組みづくりを実践されています。

         

         

        たとえば、地域住民が地域で交流の場をもったり、新聞や弁当の配達員が体調を確認したり・・・。また緊急連絡先や医療情報が記載されたキーホルダーを配布する「高齢者見守りキーホルダー」の作成もその一環。

         

         

         

         

        この取り組みが評価され、全国各地で「みまーも」が発足し、今回は名古屋で発足となりました。「いなべ暮らしの保健室」も精力的に活動されており、目指す方向は同じだと思うのですが、大きな違いは民間企業も参加して、協賛金が出ているところでしょう。お金を出すだけでなく、医療関係の会社が健康講座を開催したり、商店でサークル活動を開催したりと会社が積極的に参加し、高齢者との接点となるイベントが数多く開催されています。

         

         

         

         

        いなべ市も、市役所や医療・介護職の連携はなかなかのもの。スーパーや商店など、民間会社の人たちにも加わってもらい、同じような活動ができればよいですね。

        2019.10.01 Tuesday

        消費増税で医療費改定

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          いよいよ本日から消費税10%となりましたね。しかし今回は8%と10%が混在するため、お店側も大変そうです。

           

           

          さて医療機関はというと、診療報酬には消費税がかからないため、面倒な計算や納税の必要がありません。(厳密には、自由診療や文書作成など、医療保険と関係のない請求には消費税が乗せられます。ただ、この部分の売り上げが、年に1千万円を超えなければ納税する必要がありません)

           

           

          まあ、なんにしろクリニックは消費税とはあまり関係がないので、今回の消費増税でも特に慌てる必要がなく、ラッキーです。

           

           

          ただ医療費には消費税はかかりませんが、医療を行うための薬品や材料、機械の購入には消費税がかかります。ということで、その分出費が増えて不利になってしまうのですが、その救済処置として、同じく10月1日より医療費の改定があったのです。

           

           

          基本的には値上げで、あらゆる医療機関で基本となる、初診料・再診料は1〜6点(1点=10円)とわずかに増加。

           

           

           

           

          一方、在宅医療に関する分野では1回の訪問診療料が833→888点と53点もアップすることに。月に2回の訪問診療を受けるとすると、医療費は530円×2=1060円増ということになります。(実費は1割負担 or  3割負担)。

           

           

           

           

          ただ透析などの分野では、消費税が上がったのに、逆に報酬が低下したそうです。そう考えると、まだまだ在宅医療分野は恵まれているというか、国から期待されていることが分かりますね。当院の患者さんには、次回の医療費請求時に、診療費増について書面で説明する予定です。

           

           

          2019.06.04 Tuesday

          風疹の検査・ワクチン接種が無料で・・

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            当院の男性スタッフにこのような通知が送られてきました。「風疹の抗体検査・予防接種を無料で受けられます」というお知らせです。

             

             

             

             

            以前にも紹介したように(以前の記事はこちら「」)、昭和37年4月2日〜昭和54年4月1日の期間に生まれた男性は、風疹の予防接種を公的に受けられなかった世代にあたり、今でも抗体保有率が低くなっています(およそ80%しかない)。

             

             

            最近、風疹が流行することがありますが、罹患した人のほとんどはこの層に当たります。今回、これ以上の流行を防ぐために、厚生労働省がこれらの人たちに対して、全国的に無料で検査・予防接種できる制度を作ったわけです。

             

             

            流れは、対象者に市町村からクーポンが郵送され、指定の医療機関に提出すると、無料で抗体検査を受けることができます。結果、抗体が十分についていなかった場合、これまた無料でワクチン(風疹の場合MRワクチン)を接種することが可能です。ただ期限があり、令和4年3月31日までに医療機関で検査を受けなければなりません。

             

             

             

             

            ここまで対策すると、風疹患者がさらに減ることになり、流行の頻度も大きく減少するでしょうね。素晴らしい取り組みであると思います。

             

             

            ちなみに当院は風疹検査の指定医療機関にはなっておりませんでした。ただ多くの開業医が指定を受けているため、気になる方はお近くの開業医に問い合わせるとよいと思います。

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