2020.04.05 Sunday

老人施設内のコロナウイルス感染対策

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    先日、ある老人ホームへ往診しましたが、入り口で検温、そしてアルコールによる手指消毒を指示されました。3月に入ってどこの施設でも、家族の面会も禁止していましたが、ここにきてますます予防対策が厳しくなったように思います。

     

     

    当地域は田舎なので、人が集まる店も少なく、都会に比べたら感染リスクは低いように思えます。ただその中、老人ホームなどの施設はやはり人が密集する場所であり、ここで感染が起こると一気に広がる可能性があります。

     

     

    三重県から発表されている「高齢者施設等における新型コロナウイルス感染症対策の留意点」を確認すると、やはり咳エチケットや手洗いはもちろん、家族や業者の入館制限、利用者・職員の体調確認を徹底するようにということでした。

     

     

    その上で、高齢者や基礎疾患(糖尿病、心臓病、呼吸器疾患)を抱える人で、「37.5℃以上の発熱が2日以上続いた場合」、もしくは「強いだるさや息苦しさがある場合」には、訪問医師などに連絡し、感染が疑われる場合には「帰国者・接触者相談センター」に連絡して、指示を受けるようにとのこと。

     

     

    そして最も気になる、「もしも入居者や職員に感染が発覚した場合」についてですが、保健所の指示に従い、館内の消毒はもちろん、濃厚接触が疑われる利用者は個室に隔離、さらに濃厚接触が疑われる職員については、“症状があれば自宅待機”、“症状がなくても出勤するかどうか保健所の指示に従う”とありました。

     

     

    特に濃厚接触が疑われる利用者に対しては、可能な限り担当職員を決め、体温計などの器具も専用とし、換気も十分に行うべきとのことです。

     

     

    ただ、一部の利用者さんの生活を隔離するというのも手順が多く、簡単ではないでしょうね。また、濃厚接触でない職員の人も出勤したくないでしょうし。

     

     

    ある管理者の方も、「いつまで続くんですかねえ」と神経質になっておられました。この厳戒態勢はまだまだ続くと思いますが、厳しい予防対策によって、なんとか老人施設内だけでも封じ込めがうまくいってほしいものです。

    2020.04.04 Saturday

    次亜塩素水

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      最近、マスクとともに消毒液が不足する中、お知り合いより、次亜塩素系の消毒液をゆずっていただきました。

       

       

       

       

      次亜塩素酸には強い殺菌作用があり、これまでもノロウイルスやインフルエンザウイルスの不活化に使われてきました。新型コロナウイルスに対しては、まだ効果が実証されていないようですが、前述のウイルスと似た形であることから、効果あるものと予測されています。

       

       

      教科書的には、塩化ナトリウムの水様液(塩水)を電気分解して作るとされていますが、水に塩素系漂白剤を少量加えることで生成可能です。ちなみに、希釈度によって効果に差が出るため、目的に応じた濃度を知っておく必要があります。

       

       

      このあたり、自治体のホームページでも作り方が紹介されています。目黒区のホームページでは、コロナウイルス対策として、漂白剤(5%)を水で100倍に薄める(漂白剤5mlに対して、水を500ml混ぜる)方法が掲載されていました。この液体でドアノブ、調理器具、衣類などを消毒できるということです。

       

       

      目黒区ホームページより

       

       

      意外に簡単に作ることができるので、消毒液が買えないということは、試してみてはいかがでしょうか。

      2020.03.26 Thursday

      新型コロナウイルス感染症 診療の手引きより

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        数日前に、いなべ医師会より「新型コロナウイルス感染症 診療の手引き 第1版」を配布いただきました。テレビをはじめ、コロナウイルスに関する情報があふれていますが、3月6日までの情報をもとに3月17日発行されたもので、比較的新しい情報かと思います。周知の事実も多いですが、重要なところをまとめてみました。

         

         

         

         

        <感染経路・潜伏期>

        ・飛沫(唾などのしずく)感染が主体であり、他人との接触が多かったり、換気のない環境で感染しやすい。

        ・潜伏期は1〜14日間、暴露して5日程度で発症することが多い。

         

         

        ・発症時(症状が軽くても)から、感染力が高い。

        ・咽頭よりも鼻腔からウイルスが多く検出される。

        ・コロナウイルス全般は冬季に流行することが多いが、今回の新型でも当てはまるのか不明

         

         

        <臨床像>

        ・初期症状は、風邪やインフルエンザに似ており、区別が困難。重症化するとしたら発症から1週間程度。

        ・40歳代まで重症化は少なく、50歳代から致死率が高くなる。中国での患者44672人のデータからは、80代はの致死率は14.8%にものぼる。

         

         

         

         

        <画像所見>

        ・症状がなくても、胸部CTで所見を認めることが多い。武漢市の患者81例のうち、軽症も含め79%にCTで陰影を認めた。

         

         

         

        <診断>

        ・疑いのある者は、帰国者・接触者相談センターに電話相談し、体制が整った病院の帰国者・接触者外来へ案内される。そこで医師が必要と認めた場合に喀痰や鼻咽頭ぬぐい液を採取し、PCR検査が行われる。

         

         

        <治療>

        ・画像などで肺炎が疑われる場合は、まずは細菌性肺炎として、抗菌薬治療を行う。コロナウイルス感染に細菌性肺炎が合併することもある。注意深い全身管理が必要で、状態悪化時には、酸素吸入や人工呼吸器装着が考慮される。

        ・治療効果が確認されている抗ウイルス薬はない。ただ、インフルエンザやHIVに対する抗ウイルス薬に治療効果があるという報告もある。現状、重症者や基礎疾患のある患者に、それらの薬が、適応外で使用されることがある。

         

         

         

         

         

        <院内感染防止>

        ・唾液・鼻水、くしゃみ・喀痰などの体液が、眼や口に入ることで感染すると考えられているため、標準予防策に加え、接触予防、飛沫予防対策が必要である。

        ・コロナウイルスは熱・乾燥・エタノール・次亜塩素酸ナトリウムによる消毒効果が期待できる。

         

         

         

        以上、簡単にまとめてみました。日本政府も住民も頑張っていますが、ここ数日でも日増しに感染者が増え、封じ込めできないところまで来ているのかもしれません。いよいよ身近に見かけるようになるかもしれず、上記の内容をしっかり心に留めておきたいと思います。

        2020.03.23 Monday

        チョコレートと血圧

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          ある高血圧の患者さんが、勧めてくれたのがこちらのチョコレート。カカオが72%含まれたチョコで「血圧を下げる効果がある」と。黒い、いかにも渋そうなものでしたが、一口いただくと、渋さの中にほんのり甘みもあり、美味しいものでした。自分も歳を重ねたことを実感します。

           

           

          明治「チョコレート効果」と、バリバリ健康を意識した商品名。キャッチコピーも「健康を考えるチョコ」。

           

           

           

           

          チョコレートは、カカオマスに乳製品や糖分を加えて作られており、カカオのパーセンテージが高いほど苦いものとなります。このカカオにポリフェノールという物質がたくさん含まれているそうです。

           

           

          ポリフェノールは、小腸で吸収され、血液内に入ります。血管ではところどころ炎症が起こり、道が狭くなっているところがあるのですが、ポリフェノールはこの血管の炎症を軽減させる作用があるそうです。結果、血管が広がることで血液の流れが改善し、血圧が下がるというしくみです。

           


          「チョコレート摂取による健康機能に関する実証研究」によると、カカオ分72%のチョコレートを1日25g食べると、1ヶ月後に最高血圧・最低血圧ともに低下した結果が得られたということです。

           

           

          甘いチョコレートにもポリフェノールは含まれますが、割合が少ないため、たくさん食べなければなりません。効率的に摂取するには、カカオのパーセンテージの高い渋いチョコレートが適任なのですね。

           

           

          72%含有タイプの場合、1日で25g、つまり5片食べればよいようです。ただこれでも合計100kcalを超えるため、他の間食はやめるなど節制は必要です。血圧は下がったが糖尿病になってしまったでは、意味がありませんからね(糖尿病になると動脈硬化が進み、血圧が上がる)。

           

           

           

           

          チョコレートがここまで健康食品として考えられているとは知りませんでした。意識してときどき食べてみるのもよさそうですね。

          2020.03.19 Thursday

          病院の感染対策

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            本日は、月1回の在宅医療連携カンファレンスのため、日下病院へ行ってきました。昨今のコロナウイルス流行を受けて、日下病院でも入念な感染対策が行われており、マスク着用・アルコール消毒の指示に加えて、検温も受けました。

             

             

             

             

            そんな中、一枚の貼り紙が目に入ったのですが、コロナウイルス感染者が日下病院に入院しているという噂が立てられ、迷惑しているという話でした。

             

             

            日下病院の気苦労を察しますが、確かに身近にもいろいろな噂が出回っています。1週間ほど前に、桑名保健所の管轄地域(桑名市だけでなく、いなべ市や東員町も含まれます)で1人の感染者が出たと発表されましたが、それがいなべ市○○の人だとか、東員町の人だとか、今日だけでも複数の噂を聞きました。その人の家が分かったからどうなのか、という話ですね。

             

             

            ちなみに、コロナウイルスの感染者は第1種か第2種の「感染症指定医療機関」(計11機関)のみで受け入れ可能という規則で、日下病院に入院していないことは確実です。

             

             

             

             

            そもそも感染者がいるという噂に関わらず、病院は感染リスクが高いという認識を皆さんお持ちで、うちの患者さんでも併診病院の予約外来をキャンセルする人が続出しています。その認識は正しいですが、病院からすると売上減少はもちろん、診察や検査の予約を組みなおす医師やワーカーさんは大変だと思います。

             

             

            いなべ総合病院や日下病院をはじめ、各病院とも厳密な感染対策をしているように感じます。軽い咳などで受診するのはいけませんが、もともと予約のあった方は、そこまで臆せずに受診すればよいと思うのですが・・。

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