2020.09.17 Thursday

2020年のインフルエンザワクチン

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    いよいよ秋を迎えて、在宅の患者さんより、インフルエンザワクチン接種について相談を受ける機会が増えてきました。コロナウイルス感染の蔓延が続く中、「インフルエンザウイルスにも同時に感染しては大変だ」と、例年よりもインフルエンザワクチンへの注目度が高いように思います。

     

     

    そのような中、厚生労働省から「季節性インフルエンザワクチン接種時期ご協力のお願い」という案内がありました。

     

     

     

     

    昨年の供給量より7%多めの6300万人分のワクチンが製造されているとのこと。ただ、それが10月に一気に供給されるわけではなく、少しずつ行き届く予定のため、まずは「罹患すると重症化しやすい”65歳以上の方”」への接種を先に行うべし、という内容でした。医療従事者も基礎疾患を有する人も、”65歳未満の人”は、10月26日からの接種が推奨されています。

     

     

    ちなみに、インフルエンザワクチンを10月に接種した場合、年明けには効果が薄れてしまうので「もう1回接種した方がいいのでは・・」という声も聴かれますが、13歳以上の人に対しては、「特別に医師が必要と認めるとき」のみ以外はシーズンで1回のみの接種にとどめるようにとのことでした。1年前のブログにも書きましたが、一度うつと5か月は交代が残るという話もあるため、1回で十分かなと思います。

     

     

    当院でも9月終盤から少しずつ入荷が始まりそうですので、上記のスケジュールに従って接種していきたいと思います。

    2020.09.09 Wednesday

    健康診断に引っかかった人の受診

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      水曜日は病院で外来をしていますが、ここ最近、患者さんが多く、かなり忙しくなっています。コロナ感染がやや下火になってきたこともあるでしょうし、コロナ自粛の期間が長くなり「いい加減、病院にかからないと仕方がない」と諦めた人も多いのかもしれません。

       

       

      この時期特に多いのが、健康診断で異常を指摘された人の受診です。上と同じような理由で、春先は健康診断へ行くことを控えていた人が、この時期になって殺到しているようなのです。

       

       

      「便潜血陽性」→大腸カメラの案内、「コレステロール高い」→パンフレットで生活指導、「レントゲンで影がある」→CT撮影・・・などなど、ある程度パターンが決まっているので、診察にそれほど時間がかかるわけではありません。

       

       

      ただ、“何年ぶりかに健康診断を受けた”とか、“昔から健診で引っかかっていたのに病院にかかっていなかった”・・という人たちには、コレステロールも血糖も血圧も高く、おまけに肝機能も悪くて・・、など悪いところがたくさんある場合が多くみられます。

       

       

      そうなると、一度にたくさんの検査をすることになり、なかなか骨が折れてしまいます。もちろんその間、ご自分の健康も損なわれていたでしょう。

       

       

      やはり健診は毎年受けてもらいたいし、引っかかったらすぐに受診してほしいと思います。こちらの事情もありますが、やはり一番は、自分の健康のために・・。

      2020.07.18 Saturday

      足のむくみに弾性ストッキング

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        在宅の患者さんには足のむくみに悩んでいる人がけっこういます。だるく感じるということもありますが、見た目が受け入れられないという訴える方も多いです。

         

         

        心臓が弱った結果、尿が十分に作られず体に水分が過剰に貯まってしまう・・、足の静脈が傷んで血液が足から胸へ戻りにくい・・、癌が足の付け根に転移してリンパの流れがふさがれてしまう・・など、理由は幾多にもあります。

         

         

        医療処置としては、尿を増やす利尿薬を投与することが多いですが、一般の人でも行えることとして、歩いて筋肉を鍛えること、リンパマッサージ、他に弾性包帯やストッキングで足を覆うというものがあります。

         

         

        今回は、特に「弾性包帯・ストッキング」について書いてみます。原理としては、適度な力で足の静脈を締め付けることで、静脈弁の働きを助け、加えて表面に枝分かれした小さい静脈へ血液が寄り道しないようにする結果、血液が重力に打ち勝って足から心臓へ戻りやすくなる、というものです。静脈瘤など、特に血管の異常が原因になっている場合は、かなり効果があるとされています。

         

         

        一方で、心不全や、癌の低栄養で足がむくむ場合、足だけでなく体中に水分が余っている状態。具体的には、肺やお腹に水がたまっていたり、顔もむくんでいたりします。弾性包帯で足のむくみはとれても、それは単に水分を体の方に移動させ、さらに負担をかけるだけなのかもしれません。なのでどこまで意味があるのかはっきり分かりません。それでも足が多少なりとも細くなった結果、満足されるのであれば、それでよいのかもしれませんが・・

         

         

        ちなみに先日、弾性包帯を希望された患者さんには、「Kチューブ」という商品をお勧めしました。医療機器ではないため保険適応もないのですが、その分、患者さんが自分で直接購入できるのがメリットです。Amazonなどの通販でポチッとすれば、翌日には届くため、すぐに利用開始できる手軽さです。

         

         

         

         

        正直、自分もよく理解できていない分野であります。文献や実践を通して、習得していきたいと思っています。

        2020.07.15 Wednesday

        症例検討会

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          昨晩は、いなべ総合病院で行われた「症例検討会」へ行ってきました。病院の先生が2題ほど症例発表をしてくれるという会で、これまで毎月のように行われ、今回が151回目とのこと。といっても自分の場合、面倒臭さにかまけて、今回が記念すべき初参加です・・

           

           

          前半は研修医の先生が、胸腺癌(心臓の前の部分)という癌が、全く治療せず放置していたのに、消えてしまったという例を発表してくれました。癌患者全体でも、いつの間にか癌が消えているという「自然消退」の例が報告されていますが、6万〜10万人に1人と非常に珍しいもの。特に胸腺癌では全く報告がないそうです。その仕組みは解明されておらず、何十種類もの説があるそうですが、今回は例として免疫説を紹介してくれました。

           

           

           

           

          後半は外科の先生による、最新の腹腔鏡手術に関する発表で、腹腔鏡に内視鏡(胃カメラ)を併用するというもの。胃癌などの手術では、お腹に数か所孔をあけて、棒状のカメラを挿入し、画像を見ながらハサミで切除する腹腔鏡手術が有名です。しかし、胃癌の場合なら、癌は胃の中へ向かって盛り上がるため、胃の外から見ても癌の位置が分かりづらいという難しさがあります。結果、不必要に大きく切り取らなければなりません。

           

           

          その点、腹腔鏡手術中に口から胃カメラを入れて、先端をを光らせ、癌の場所を誘導することで、小さく正確に切り取ることが可能になります。また従来であれば、切り取った癌を外に出すために、体に大きい孔をあける必要があったわけですが、内視鏡が癌を回収して口から外に出すということで、この点でも傷が小さく済むようです。

           

           

          2題とも、とても興味深い内容でした。在宅医療をやっていると、最新の医療について疎くなってしまいがちですが、良い情報収集の機会となりました。45分くらいでサッと終わったのもよかったです。また時間が許せば行ってみたいと思います。

          2020.05.13 Wednesday

          CVポートの抜去

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            このほど、在宅で患者さんの中心静脈ポートを抜去する機会がありました(CVポートについての記事はこちら

             

             

            誤嚥が多いため、口から食事をとることができない・・という触れ込みの患者さん。口からは一切ものを入れず、病院で埋め込んだCVポートに、針を刺して栄養のある点滴をしていました。

             

             

            ところがある日、CVポートへの刺し口が赤く腫れるようになりました。その後、刺し孔が次第に大きくなり、中の器具がくっきり見えるようになってしまいました。

             

             

            このまま傷口が広がっては、菌が全身に回り悪影響を及ぼすため、CVポートから点滴を続けるのは危ないと考えられました。窮余の策ではありますが、誤嚥してもしかたないと、口から食事を食べてもらうことになったのでした。

             

             

            するとすると、予想外に上手に飲み込まれるではありませんか。その後、食事量を増やしても問題なく、1か月以上経過した今では、3食しっかりと食事を召し上がっていただいています。

             

             

            そして、使う目的が無くなったCVポートは引き抜くことに。抜去したチューブは長く、改めて体の奥深くまで入っていたのだなと思わされます。

             

             

             

            やっぱり口から食べるのが一番。CVポートの問題が起こらなければ、だれもリスクをとって経口摂取を進めようとは思わなかったでしょう。振り返ると、結果オーライな幸運な出来事であったと思います。

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