2020.01.24 Friday

小児医療のアンケート

0

    先日、三重大学から小児医療への取り組みについて、アンケートが届きました。医療的ケアが必要な小児に対して、外来診療or在宅医療をしているか、しているならどのような処置が可能か、という内容でした。

     

     

     

     

    これまでの2年4か月を振り返ってみると、20歳以下の患者さんは3名のみでありました。なお、人工呼吸器を使う小児患者さんは受け持ったことがありません。

     

     

    小児の患者さんは基本的に難病を抱えており、病院に通院して小児科専門医の先生に定期的に診てもらっていることが多いです。その場合、私たちは風邪などの体調悪化時に対処する、副担当医という立場になります。

     

     

    小児の患者さんは、薬を体重に合わせて微妙に調整したり、そもそも点滴の針を通すのが難しかったりと、繊細な治療が求められます。また、高齢者と違って、ご両親の治療への期待も大きい。ということで、それなりに体調が悪化した場合は、無理せずに病院へ行ってもらうことにしています。

     

     

    ただ夜間の場合は、スムーズに受け入れしてもらえないこともあるかもしれません。その点、病院の先生と、日ごろから情報のやりとりをして仲良くなっておきたいと思っています。夜間でも、病院で当直している先生に気軽に電話相談できれば、無駄に搬送せずに自宅でしっかり治療できるかもしれません。

     

     

    当院も小児の在宅患者さんの受け入れは可能なので、今後経験を積んでいきたいと思います。

    2020.01.19 Sunday

    施設でADLが改善すると・・

    0

      今回は、介護審査会のお話。

       

       

      月に2回ほど、要介護や要支援の度合いを決める、介護審査委員の仕事をしています。ほとんどが介護審査員の現地報告通りに決まるので、楽といえば楽なのですが、ときには議論もあります。例えば、せっかく新規申請したのに「非該当」であったり、変更申請したのに介護度が変化しないといった場合。そして最近あったケースが、特養入所者のADLが改善して「要介護2」になってしまったというもの。

       

       

      2015年4月より、特別養護老人ホーム(特養)に入所できるのは「要介護3」、「要介護4」、「要介護5」に限定されるようになりました。ただ入所時には「要介護3」以上であったが、その後調子がよくなりADLが改善するという人もいるはずです。

       

       

      先日の審査会でも、「この人、要介護3から要介護2になったけど、特養を追い出されるんじゃないの?」と意見がありました。介護が難しくなったので、特養に入所したのに、追い出されては本人も家族も大変です。

       

       

      そのときは、「まあ本当に困ったら、すぐに変更申請をかけてくるだろう・・」と要介護2のまま通すことになりましたが・・。

       

       

      詳しく調べると、特養入所者が要介護2になった場合は、原則は退所となりますが、やむを得ない事情で、家で日常生活を営むことが困難であれば、特例的に入所の継続が認められるそうです。施設によって方針が違うようですが、聞いたところでは追い出すような非情な施設は少ないようです。

       

       

      どちらにしろ、特養入所者のADLが改善すると、ややこしいことになりがち。特養側も積極的にリハビリを行って「よくしてあげよう」という気持ちが萎える制度になっており、難しい問題です。

      2020.01.17 Friday

      いなべ在宅医療・介護連携研究会で発表してきました

      0

        今晩、「いなべ在宅医療・介護連携研究会」で話してきました。

         

         

         

         

        発表の前に、いなべ市の電子掲示板の愛称が「にぎわいネット」に決まったという報告がありました。文字通り賑わってほしいですよね。

         

         

         

         

        さて、発表は予定通りというか、思っていたことを言うことができました。ただその後のグループワークで、他の職種の人たちと「ICTを用いてどのような連携ができそうか?」と話し合いましたが、なかなか乗り気でもない人も多いように思いました。

         

         

        事業所の中で誰がアカウントを持つのか、持った人のみが書き込むとしたら負担が大きくなる。そして、関係している全ての利用者さんに対して掲示板を立ち上げると情報量が多くなりすぎる・・という話も。

         

         

        その点、どういう患者さんで掲示板を作ればよいか、という話を発表でもっと盛り込んだらよかったなと思いました。

         

         

        電話で言うほどではない内容を情報交換できるのはいいことなのでは、という意見も。確かに些細な情報から、意外に大きな気づきにつながることもあり、歓迎すべき考え方ですね。ただ小さい情報であふれかえってしまうのもしんどい・・。

         

         

        発表でも言いましたが、とりあえずはやってみないと分からないというところですね。様子見の事業所が多く、まずは一部の熱心な事業所がしぶとく使い続け・・それに関係した事業所がおつきあいで使ってくれる・・という構図になるのでしょうか。

         

         

        まあとにかく使ってみて、便利だと思える結果になってほしいです。

        2020.01.07 Tuesday

        ICTツールの勉強会

        0

          最近、今月17日の「いなべ市医療介護勉強会」で発表するスライドを作成しています。

           

           

           

           

          令和2年2月1日より、いなべ市で「メディカルケアステーション(以下、MCS)」というICTツールを使用することになりました。簡単にいうと、セキュリティをしっかりしたLINEのようなもの。患者さん毎に掲示板を作って、関わる医師や看護師、ケアマネ、ヘルパーといった職種が、その人に関する情報を書き込んで共有したり、相談するのに使います。

           

           

          今までの電話・FAXよりも効率的にたくさんの情報をやりとりすることができるので、それが患者さんの幸せにつながるだろう・・・と期待されているわけですが・・。

           

           

          強制ではなく希望者が使うという方式ですが、すでに医療介護職種向けに導入説明会が行われ、多くの人が参加したとのこと。そして17日の医療介護勉強会では、自分がこれまでICTツールを用いて役に立った経験を発表します。

           

           

          どんぐり診療所は、これまで「モバカルリンク」という掲示板機能を用いてきましたが、正直に言って、セキュリティや個人情報保護が十分ではありませんでした。一部の訪問看護ステーションや薬局という、小さい集まりの中で、気軽に使ってきたのでした。

           

           

          それが、今回のMCSはいなべ市の管轄となり、当然ながら市の監視が入るようになります。参加申請の手続き、「情報をやりとりすること」に対して患者さんの同意署名、パスワードの度重なる亢進・・などを要求され、かなり手間がかかりそうです。

           

           

          「市の公認になると、こんなに堅苦しくなってしまうのか・・」とも思いますが、今の時代セキュリティ面はおろそかにはできないですし、一声で大きく普及させる可能性がある市の影響力は心強い存在でもあります。

           

           

          どんぐり診療所としては、これまでの「モバカルリンク」で事が足りるのですが、それでは当院と関係ある人たちしか使えません。ではなく、いなべ地域全体の発展を目指すためのMCSの導入です。

           

           

          使ってみていろいろな不都合な点が出てくるでしょう。懸念の一つは、業務負担が増えるということです。扱う情報が増えすぎて頭が痛くなってしまうかもしれません。ですが、とりあえず使ってみなければ始まりません。十分に吟味したうえで、「使えないので中止」となってもよいと思います。

           

           

          ということで当院も2月1日から、新規患者さんにはMCSで掲示板を作り、関連職種は招待しようと思っています(患者さんに同意を得てからですが・・)。

           

           

          ちなみに、当院が使用している電子カルテ「モバカルネット」の場合、患者さんページにMCSのリンクを貼り付けることができました。すぐに掲示板に飛ぶことができるので、この点は便利だなと思います。

           

          2019.12.17 Tuesday

          お泊りデイサービス

          0

            最近、デイサービスに行ってそのまま夜も泊まってくるという、「お泊りデイサービス」を利用される方を見かけるようになりました。

             

             

            通いなれたデイサービスにそのまま泊まれるのなら、悪い話ではありません。ショートステイの代わりとして魅力的な選択肢のように見えます。

             

             

            ただ、これは介護保険では規定されていないサービス。介護保険の補助は受けられず、実費を支払う必要があります。そう考えると、1泊1万円くらい請求されるのではと思いきや、ネットでいくつかの事業所を調べてみると、食事代も含めて1泊2000〜3000円で済むところがほとんどでした。老人ホームやサ高住の空き部屋を利用のうえ、職員を兼務させるなど、うまくやりくりしているようです。

             

             

            そもそも介護保険サービスではないため、人員やサービス内容の届け出は必要ありません。そのため、狭いスペースに多くの人を寝かせて粗末な対応するところが、以前はありました。これに対して市町村単位で、おおよその目安を提示することで、最近はある程度の質が担保されるようになっているようです。

             

             

            これを逆手にとって、規律にとらわれないオーダーメイドのサービスを提供している事業所も見かけます。ある施設では、ショートステイで個別の対応をしてもらえず不満のある利用者さんを受け入れ、きめ細かいサービスを提供しているのだそうです。

             

             

            素晴らしいサービスであると思いますが、ただ訪問診療する側としてはちょっと厄介。ショートステイに対しては往診が保険で認められている一方、お泊りデイサービスは昼間のデイサービスと同じなので、保険診療が認められていないのです。

             

             

            一見ショートステイと同じなので、夜中に往診したが後で費用を請求できないことが分かった・・・という悲しい体験をするかもしれません。このあたり紛らわしいので、ショートステイと規則を統一してほしいと思うのですが・・。(現状、デイサービス中に体調が悪くなれば、夜中であれなんとか家に帰ってもらい、家へ往診することになります)。

            Calendar
               1234
            567891011
            12131415161718
            19202122232425
            262728293031 
            << January 2020 >>
             
            Selected Entries
            Categories
            Archives
            Recent Comment
            Links
            Profile
            Search this site.
            Others
            Mobile
            qrcode
            Powered by
            30days Album
            無料ブログ作成サービス JUGEM